大学(東京)✖地域貢献(広島)

当NPOの会員である中央印刷事務器株式会社(東京・千代田区/代表取締役 滝口 力)は大学における地域連携(支援)の取り組みについてご紹介します。

********************
得意先である「大妻学院」は、大妻女子中高、大学を運営する女子教育における草分け的な存在で、本年創立110年を迎えました。その記念事業の一つとして、創始者「大妻コタカ」先生の生家がある広島県世羅町と大妻学院の連携プロジェクトが採用されました。
◆学院職員による「大妻オリジナルブレンド世羅茶」の開発
世羅町はお茶の栽培に適した気候と土地に恵まれ、最盛期には年間300トンの世羅茶生産を誇っていましたが、過疎に伴い生産が消滅した苦い歴史があります。茶畑を復活させるべく有志が集まり世羅茶再生部会を結成、僅かながらの生産が5年程前から始まりました。

この活動をSNSで知り、学院オリジナル茶を開発し、地域支援に協力する仕組み作りを行っております。2017年7月から約1年半の間に若手職員を中心とした開発チームを結成し、現地から地域の問題、課題を持ち帰り、職員で共有するなど様々な活動を行いました。

お茶の開発は職員全員参加でティスティングを実施、9種類の茶葉候補からブレンドを繰り返し「大妻オリジナルブレンド世羅茶」が完成しました。このお茶は2018年10月に千代田、多摩、両キャンパスで行われた大妻祭でお披露目されました。世羅町の協力のもと、観光協会とも連携し大妻祭では物産展を開催するなど、世羅町の知名度アップと、コタカ先生のルーツを知る機会として高い評価を得ました。

しかし、取り組みのもう一つの目的は、職員全員で作り上げることでの、各部署の横断的な協力体制とコミュニーション強化であり、その目的も確実に前進しました。
世羅町において大妻コタカ先生は名誉町民として知られ、その生家は大切に保存されています。大妻祭には世羅町長も来場し、学長と対談するなど今後の連携についても広く議論をおこないました。マスコミにも取り上げられましたが、お茶が繋ぐ産学官連携は、まだまだ一ページ目だと思っております。

【中央印刷事務器株式会社 代表取締役 滝口 力】

http://www.chuou.co.jp/

ダウンロード
世羅茶通信 号外【中央印刷事務器株式会社】
世羅茶通信Vol.号外1026-2.pdf
PDFファイル 1.1 MB